キューバハムスターは、日本ではまだあまり知られていない少し珍しいハムスターですが、世界にはこのハムスターの魅力に夢中になっているファンがたくさんいます。見た目や性格に独特の特徴があるため、「普通のハムスターとは違った種類を飼ってみたい」「もっと個性的なペットにチャレンジしたい」という方にはとてもおすすめです。この記事では、キューバハムスターの特徴や飼い方、生活スタイルまで、高校生でも読みやすい言葉で、やさしくたっぷり紹介していきます。

キューバハムスターってどこにいるの?
キューバハムスターは、その名前の通り「キューバ」というカリブ海の島国に生息しています。キューバは年中あたたかい気候で、自然が多く残る地域です。このハムスターは、森の中や草原などにすんでいて、小さな昆虫や木の実、種(タネ)などを食べて暮らしています。
見た目は、よくペットショップで見かけるゴールデンハムスターに少し似ています。でも、よく見ると毛の色はグレーがかった茶色で、体の大きさも15〜18cmとちょっと大きめです。体はがっしりとしていて、筋肉がしっかりついているため、動きがとてもパワフルです。足も力強く、活発に動き回る姿が見られます。
性格や行動の特徴は?
キューバハムスターの性格は、元気いっぱいでとても好奇心が強いのが特徴です。新しいものを見つけるとすぐに近づいてきたり、においをかいで調べたりします。ただ、自分のテリトリー(なわばり)を大切にするので、1匹ずつ飼うのが基本です。ほかのハムスターと一緒にすると、ケンカしてしまうこともあるので注意が必要です。
キューバハムスターは夜行性で、夜になると活発に動き出します。昼間は巣の中で寝ていて、夜になると回し車を元気に走ったり、トンネルを探検したりといった行動をよくします。そのため、夜でもしっかり遊べるように、回し車やトンネル、おもちゃなどをケージに入れておいてあげましょう。遊び道具がたくさんあると、ストレスがたまりにくくなります。
お部屋の準備のしかた
キューバハムスターを飼うためには、まず安心して暮らせる環境づくりが大切です。ケージはなるべく広くて、通気性がよく、掃除しやすいものを選びましょう。床には、アレルギーが出にくくて足にやさしい素材を使った床材を敷きます。おすすめは、紙でできた床材やポプラ材です。
基本のアイテムとして、巣箱、回し車、水飲みボトル、エサ入れは必ず用意しましょう。それに加えて、かじり木やトンネル、おもちゃを入れてあげることで、毎日の生活に刺激が出て、ハムスターが楽しく過ごせます。また、ケージを置く場所の温度にも注意が必要です。夏は風通しのいい場所にして、直射日光を避けるようにし、冬は冷たい風が当たらないようにしましょう。キューバハムスターが快適に過ごせる温度は、だいたい20〜26度くらいです。
ごはんや健康チェックのポイント
キューバハムスターの主食は、ハムスター用のペレットフードです。これだけでも栄養バランスは整っていますが、野菜や果物を少しだけ追加すると、より健康的な食事になります。おすすめの野菜は、にんじん、キャベツ、ブロッコリーなどです。ただし、野菜や果物は水分が多いので、あげすぎには注意が必要です。腐らせないように、食べ残しは毎日取り除きましょう。
また、たまにはミルワームやコオロギなどの小さな虫をおやつ代わりに与えるのもOKです。自然界では虫も食べているので、いい刺激になります。ただし、毎日は必要ありません。
健康チェックも忘れずに。毛のツヤ、目の輝き、動きのスピード、食欲などを観察して、いつもと違うようなら早めに獣医さんに相談してください。特に、じっとして動かない、ごはんを食べない、毛がボサボサしているといったサインには注意が必要です。
仲良くなるにはどうしたらいい?
最初のうちは、人に慣れていないため、触ろうとすると逃げてしまうことがあります。でも、毎日同じ時間に話しかけたり、おやつを手渡しであげたりしていると、少しずつ人に慣れてくれます。信頼関係ができてくると、手のひらに乗ってくれたり、肩に登ってきたりするようになります。
大事なのは、無理にさわろうとしないことです。怖がらせてしまうと、かえって人が嫌いになってしまうので、静かで落ち着いた場所で、ゆっくり時間をかけて仲良くなっていきましょう。キューバハムスターは、とても頭が良いので、飼い主さんのことをちゃんと覚えてくれます。
飼うときの注意点
キューバハムスターは、ほかのハムスターに比べて少し野性っぽい性格をしています。そのため、ケージの隙間から脱走してしまうこともあるので、ケージはしっかりロックできるものを選びましょう。特に金網タイプのケージは、かじって穴を広げてしまうことがあるので注意です。
また、急な環境の変化にも弱いところがあります。引っ越しや家具の大きな移動があったときは、しばらく落ち着かないかもしれません。そういうときは、なるべく静かな場所にケージを置いて、ハムスターが安心できるようにしてあげましょう。
まとめ
キューバハムスターは、珍しさと個性がたっぷり詰まったとても魅力的なハムスターです。育てるには少し工夫が必要かもしれませんが、そのぶん愛情をかければ、飼い主との絆も深まります。
普通のハムスターを飼ったことがある人なら、キューバハムスターは次のステップとしてぴったりな存在です。大切なのは、毎日しっかり観察して、小さな変化にも気づいてあげること。そして、やさしい気持ちで接することです。そうすれば、きっとすてきな関係が築けるはずです。

【キューバハムスターの豆知識】
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日本ではまだキューバハムスターを扱っているペットショップが少ないため、入手したい場合は、信頼できるブリーダーや海外からの取り寄せになることが多いです。価格や飼育歴なども事前にしっかり確認しておきましょう。
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キューバ原産ですが、近年はアメリカやヨーロッパでもじわじわと人気が高まっており、現地のブリーダーによる繁殖も進んでいます。SNSでは「Cuban hamster」のハッシュタグで可愛い姿がシェアされています。
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一見おとなしく見えるキューバハムスターですが、実はとても賢く、飼い主の声や匂いを覚えることができます。毎日同じ時間に声をかけたりごはんをあげると、しっかりと覚えて反応してくれるようになります。
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自然界では巣穴を掘って生活しているため、家でも厚めに床材を敷いてあげると、自分だけの穴を掘るような行動が見られます。掘ること自体がストレス発散になるので、床材は5cm以上が理想です。
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夜行性なので、夜間に回し車でたくさん運動します。音がうるさいと人間の睡眠に影響が出ることもあるので、なるべく静音設計の回し車を選ぶと快適に共存できます。ベアリング式や静音ホイールが人気です。
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