ラガマフィンは、ふわふわな毛とやさしい性格で世界中の猫好きから注目されている猫です。その見た目のかわいさはもちろん、人懐っこくて甘えん坊な性格が魅力のひとつです。今回は、そんなラガマフィンについて、見た目の特徴、性格、育て方、そして気をつけるべきポイントまで、高校生にもわかりやすくたっぷりとご紹介します。猫に興味がある人、ペットを飼いたいなと思っている人にもぴったりの記事です。

ラガマフィンはどこから来たの?
ラガマフィンは1990年代にアメリカで生まれた猫で、もともとはラグドールという猫から分かれてできました。ラグドールもラガマフィンも、どちらもとても性格がやさしいことで有名です。ラガマフィンは体が大きくて、ふわふわの長い毛が体全体をおおっています。見た目はまるでぬいぐるみのようで、とてもゴージャスです。
ラガマフィンは、もともと「血統をもっと自由にしたい」という考えから生まれました。ラグドールに他の猫の血を加えることで、より健康でバリエーション豊かな猫を目指して作られたのです。毛色や模様にもたくさんの種類があり、同じラガマフィンでもそれぞれちがう魅力があります。
とっても甘えん坊な性格
ラガマフィンの性格は、一言でいうと「とにかく人が大好き」。飼い主さんのあとをついてまわったり、ひざの上に乗って甘えたりするのが日常です。なでられるのも大好きで、自分からスリスリと寄ってくることもあります。
さらに、ラガマフィンは初めて会う人にもわりと平気で接することができる性格です。警戒心が強すぎず、来客があっても隠れたりしないで堂々としていることが多いです。そのため、来客の多い家でも安心して飼うことができます。
成長スピードはゆっくりめで、大きくなる猫
ラガマフィンは、大人になるまでに時間がかかる猫です。成猫になるのに、なんと3〜4年ほどかかることもあります。その分、子猫のかわいい時期が長く楽しめるといううれしい一面もあります。
体重はメスで4〜6kg、オスだと最大で9kgほどになることもあり、大型猫の部類に入ります。体が大きくなるぶん、骨や関節に負担がかからないよう、健康に育てるための配慮が大切です。しっかりした食事管理と、適度な運動が重要です。
毛の手入れはとても大事!
ラガマフィンの魅力のひとつでもある長くてやわらかい毛。その美しい毛並みを保つためには、こまめなブラッシングが欠かせません。毛がからまったり毛玉になったりすると、猫にとっても不快なので、週に2〜3回はブラシをかけてあげましょう。
特に、春や秋などの換毛期(毛が生え変わる時期)には、抜け毛がたくさん出るので、毎日ブラッシングするのがおすすめです。毛のケアをしながら、猫とのスキンシップも楽しめるので、飼い主さんにとっても良い時間になります。
あまり激しく動かないけど、遊びは大好き
ラガマフィンは、活発すぎるタイプではなく、おだやかで落ち着いた性格です。でも、まったく遊ばないわけではありません。好奇心はちゃんとあるので、猫じゃらしやおもちゃで遊んであげるととても楽しそうにしてくれます。
室内での生活が中心になるので、運動不足にならないように工夫が必要です。キャットタワーや階段のある家具などを使って、上下の動きも取り入れるとよいでしょう。遊びの時間を毎日の習慣にすると、ストレスもたまりにくくなります。
どんな人に向いているの?
ラガマフィンは、家族のそばにいることが大好きなので、家にいる時間が長い人に向いています。テレワークをしている人や、学生で家にいる時間がある人などにはとてもおすすめです。家族に子どもがいても、ラガマフィンは優しく接してくれることが多く、他の動物ともうまくやっていける場合が多いです。
ただし、大きな音や急な変化はちょっと苦手な一面もあります。引っ越しや模様替えなどがあるときは、猫がびっくりしないように気をつけてあげましょう。おだやかで落ち着いた環境が、ラガマフィンにとってはとても安心できるのです。
健康のために気をつけたいこと
ラガマフィンは比較的病気に強く、健康的な猫種だと言われています。でも、体が大きくてよく食べるため、太りすぎには注意が必要です。おやつのあげすぎや運動不足にならないように、食事の量を調整し、遊びの時間もきちんと取りましょう。
また、毛が長いことで、毛をなめたときに毛玉(ヘアボール)ができやすいです。毛玉を吐き出すのが苦手な猫もいるので、毛玉ケア用のおやつやフードを使うのもひとつの方法です。月に1回くらいは、動物病院で健康チェックをしてもらうと安心です。
ラガマフィンと暮らす幸せな毎日
ラガマフィンは、見た目も性格もとてもやさしく、まるで大きなぬいぐるみのような存在です。毎日一緒に過ごすことで、自然と癒される時間が増えていきます。学校や仕事で疲れた日も、ふわふわのラガマフィンがそばにいてくれるだけで心がほっとします。
猫との暮らしは、楽しいことばかりではなく、お世話や気づかいも必要です。でも、そのぶん絆が深まり、かけがえのない存在になっていきます。ラガマフィンと一緒に、あたたかくて幸せな日々を過ごしてみてください。

ラガマフィンの豆知識5つ
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「ラガマフィン」という名前は、昔の英語で「ボロボロの子ども」「いたずらっ子」といった意味を持つ言葉からきています。この名前がつけられたのは、見た目にとらわれない自由な品種改良の精神を表現するためだったと言われています。しかし、実際のラガマフィンはとてもエレガントで、ふさふさの被毛とつぶらな瞳が魅力的な、まるで貴族のような美しい猫です。
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ラガマフィンはとても静かな猫として知られており、鳴き声が小さくてやさしいトーンなのが特徴です。普段からあまり鳴かず、鳴いても「にゃー」ではなく「んー」や「ふにゃ」といった控えめな声で鳴くことが多いです。このため、マンションやアパートなどの集合住宅での飼育にも向いており、近所迷惑になる心配が少ない猫種です。
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抱っこが得意な猫は少ないですが、ラガマフィンはその中でも特に抱っこ好きな猫として知られています。人の腕の中でじっとおとなしくしてくれるので、小さな子どもやお年寄りでも扱いやすいです。また、抱っこ中にゴロゴロとのどを鳴らし、リラックスした様子を見せてくれることもあり、飼い主さんにとっても癒しの時間になります。
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ラガマフィンの長い被毛は、一見お手入れが大変そうに見えますが、実は意外と絡まりにくいという特徴があります。被毛はシルクのようにやわらかく、週に2〜3回程度のブラッシングでもきれいな状態を保てることが多いです。毛玉対策として、換毛期には回数を増やすのがおすすめですが、他の長毛種に比べて比較的管理がしやすい点は、忙しい飼い主さんにとっても嬉しいポイントです。
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ラガマフィンはその穏やかでやさしい性格から、セラピーキャットとしても人気があります。病院や介護施設、福祉施設などを訪れ、患者さんや高齢者の方に寄り添うことで、精神的な癒しを提供しています。また、災害時のストレスケアや学校での情緒教育に参加する猫もおり、その存在は単なるペット以上の価値を持っています。
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