ふわふわの毛と上品な見た目で、たくさんの人に愛されている猫「ペルシャ」。その見た目だけでなく、おとなしくて飼いやすい性格も人気の理由です。この記事では、ペルシャってどんな猫なのか、飼うときに気をつけたいことなどを、高校生にもわかりやすく紹介します。これからペルシャを家族に迎えようかと考えている方や、猫についてもっと知りたいという方の参考になればうれしいです。
ペルシャってどんな猫？
ペルシャはとても古い歴史を持つ猫で、昔の「ペルシャ帝国（今のイラン）」からヨーロッパに来たといわれています。丸い大きな目と、つぶれたような鼻、長くてモフモフした毛が特徴です。その高級感のある見た目から「猫の王様」とも呼ばれています。日本でも長年人気のある猫種で、ペットショップやテレビなどでもよく見かけます。
見た目は高貴な感じですが、性格はとてもおっとりしていて、あまり走り回ったりしないタイプです。初めて猫を飼う人にも向いていますし、落ち着いた性格なので小さな子どもがいる家庭でも比較的安心して一緒に過ごせます。
穏やかで優しい性格
ペルシャは、静かで落ち着いた性格をしています。人に抱っこされたり、なでられたりするのが好きで、甘えん坊な一面もあります。おうちの中でのんびり過ごすのが好きで、自分からひざの上に乗ってくることもあります。
でも、かまわれすぎるとストレスを感じることもあるので、ほどよい距離を大切にしてあげましょう。無理にだっこしたり、構いすぎたりしないように気をつけることが大切です。
静かな場所で過ごすのが好きなので、にぎやかな家庭よりも落ち着いた環境の方が向いています。テレビの音や大きな声などが苦手な子もいるので、リラックスできる空間をつくってあげましょう。
毛の手入れはとても大事
ペルシャの長い毛は、見た目もさわり心地もバツグンですが、毎日のブラッシングが必要です。毛がからまったり、毛玉ができたりすると、猫にとっても不快で、皮ふの病気の原因になることもあります。毛玉がひどくなると動物病院でカットが必要になることもあります。
特に毛がたくさん抜ける季節は、こまめにブラシをかけてあげましょう。換毛期（春と秋）は特に注意が必要です。ブラッシングは、猫とのコミュニケーションにもなるので、やさしく声をかけながら行うと安心してくれます。
また、毛を飲み込んでおなかにたまりやすいため、毛玉を出しやすくするフードやサプリメントもおすすめです。猫草を用意するのも効果的です。
清潔で静かな環境を用意しよう
ペルシャはあまり動き回らない猫なので、広い部屋でなくても大丈夫です。でも、清潔で静かな場所を好むので、部屋の掃除やトイレの片付けはこまめに行いましょう。においや汚れに敏感な猫なので、トイレが汚れていると使わなくなることもあります。
また、鼻が短いタイプなので、暑さや寒さに弱いことがあります。特に夏は熱がこもりやすく、熱中症になるリスクもあるので注意が必要です。夏はエアコンで涼しく、冬は暖房で暖かくして、体調を守ってあげてください。空気が乾燥する時期には加湿器も役立ちます。
ペルシャは静かな時間を好むため、騒音の少ない場所にベッドやキャットハウスを置くのがおすすめです。お気に入りの場所を見つけて、そこでゆっくりくつろいでいる姿を見ると、こちらまで癒されます。
体のことも気をつけてあげよう
ペルシャは、いくつかの病気にかかりやすい猫です。特に「腎臓の病気（多発性のう胞腎）」や、目のトラブル、鼻やのどの病気には注意が必要です。鼻が短いため、呼吸がしづらくなることもあります。寝ているときにいびきをかく子もいますが、ひどい場合は病院で診てもらいましょう。
定期的に動物病院で健康チェックを受けるのがおすすめです。ワクチンやフィラリア予防などの基本的なケアに加えて、シニアになったら血液検査も受けると安心です。
また、涙が多く出ることがあるので、目のまわりをやさしくふいてあげて、きれいにしておきましょう。涙やけができると見た目にも影響があるので、こまめなケアが必要です。
ペルシャを飼う前に考えておこう
ペルシャは見た目がとてもかわいくて人気ですが、毎日のお世話に少し手間がかかる猫でもあります。毛の手入れや、目や体のケア、病気の予防などをしっかり行うことが大切です。
「かわいいから」という理由だけで飼い始めると、あとで大変だと感じることもあるかもしれません。ペルシャと長く健康に暮らしていくためには、時間と手間をかける覚悟が必要です。
自分の生活とペルシャのお世話が両立できるかを、しっかり考えてから飼うようにしましょう。家族とよく相談し、生活リズムや住環境がペルシャに合っているか確認することも大事です。
ペルシャの豆知識5つ
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ペルシャは16世紀にヨーロッパにやってきた猫です。
もともとはイラン（当時のペルシャ）など中東の地域に住んでいた猫ですが、16世紀ごろに探検家や商人によってヨーロッパに持ち込まれたとされています。その後、イタリアやフランスなどで改良が進められ、現在のような長毛で高貴な姿のペルシャが誕生しました。人の手によって長い年月をかけてつくられてきた、歴史ある猫です。 -
顔のタイプは2種類あります。
ペルシャには大きく分けて「ショータイプ」と「ドールフェイス」の2つの顔立ちがあります。ショータイプは鼻が極端に短く、ぺちゃっとした顔が特徴で、キャットショーで高い評価を受ける傾向があります。一方で、ドールフェイスはより自然な顔つきで、鼻もやや高めで呼吸がしやすく、健康面で安心とされています。家庭で飼いやすいのはドールフェイスといわれています。 -
見た目が高級で「猫の王様」と呼ばれています。
ペルシャの見た目はとても気品があり、優雅な毛並みと落ち着いた雰囲気から「猫の王様」と呼ばれています。歩き方もゆったりとしていて、まるで貴族のような風格を感じさせます。また、キャットショーではペルシャの美しい被毛や堂々とした姿勢が高く評価され、多くの人がその姿に魅了されています。 -
毛の色や模様がたくさんあります。
ペルシャは、カラーバリエーションや模様の種類が非常に豊富です。代表的なカラーにはホワイト、ブルー（青灰色）、クリーム、ブラック、レッド、シルバー、ゴールドなどがあります。さらに、単色だけでなく、チンチラやスモーク、タビー、バイカラーなどの模様も存在します。同じペルシャでも色や模様が違うと、まったく違った印象になるため、自分好みのペルシャを探す楽しみも大きいです。 -
世界中の猫の大会でもよく賞をもらっています。
ペルシャは、長年キャットショーで人気のある猫種で、特に見た目の美しさや毛並みの手入れの良さ、性格の穏やかさなどが評価されています。審査員からも「クラシックな魅力を持つ猫」として認識されており、世界中の大会で多数の受賞歴があります。日本でもキャットショーに出場するペルシャは多く、根強いファンが存在しています。ショーに出ることを目指すブリーダーの間でも、ペルシャは憧れの存在です。
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