北アフリカハリネズミは、小さくてかわいらしい見た目と、人になれやすい性格から、最近ペットとして人気が高まっている動物です。この記事では、北アフリカハリネズミってどんな生き物なのか、どんなふうに飼ったらいいのかを、わかりやすく説明します。
北アフリカハリネズミってどんな動物？
北アフリカハリネズミ（学名：Atelerix algirus）は、モロッコやアルジェリア、リビア、チュニジアなど、アフリカの北の地域にすんでいるハリネズミです。体の長さはだいたい14〜25cm、体重は200〜400gくらいで、小さめの動物です。ほかのハリネズミと比べると、耳が大きめで、顔が少し細長いのが特徴です。
どんなところに住んでいるの？
このハリネズミは、乾いた草原や農地のまわりなど、いろいろな場所でくらしています。夜に活動する夜行性で、昼間は草の中や穴にかくれて寝ています。食べ物は昆虫や小さな動物、果物などで、雑食（いろいろなものを食べる）です。野生では、虫を食べてくれるので、畑の害虫を減らしてくれる働きもあります。
どんな性格をしているの？
北アフリカハリネズミはおとなしくて、人にもなれやすい性格です。もちろん個体によってちがいはありますが、ちゃんとした環境で育てれば、手に乗せたり、なでたりすることもできます。ただし、急な音や動きにはびっくりしてしまうので、やさしく接してあげることが大事です。
飼うときの環境づくりのポイント
家でこのハリネズミを飼うなら、まず温度管理が大切です。寒さに弱いので、部屋の温度は24〜28℃くらいを保ちましょう。湿度も40〜60％くらいにしておくと良いです。
ケージは風通しがよく、そうじがしやすいものが良いです。床には紙のマットや木くずを使うのがおすすめです。回し車（運動用）や隠れ家、トンネルなども入れて、ストレスの少ない楽しい環境を作ってあげてください。
何を食べるの？
基本はハリネズミ専用のフードをあげるのが安心です。そこに、ミルワームやコオロギなどの昆虫や、少しだけ野菜や果物を加えると、栄養バランスが良くなります。ただし果物は糖分が多いので、あげすぎないようにしましょう。
水もとても大事です。給水ボトルか、こぼれにくいお皿で、いつも新しい水を用意しておいてください。
健康を守るために気をつけること
体重を定期的に測ったり、うんちやおしっこの様子を見たりして、体の調子に早く気づけるようにしましょう。つめが伸びすぎるとケガのもとになるので、必要なときは切ってあげましょう。
また、太りやすい動物なので、回し車での運動や、広めのスペースで遊ばせてあげるのが大切です。
気をつけておきたいこと
かわいい見た目で人気のあるハリネズミですが、夜行性であることや、温度・湿度の管理が必要なことを知っておくことが大切です。また、スキンシップが苦手な子もいるので、無理にさわらず、ゆっくりと慣れてもらうことが大事です。
赤ちゃんを産むことや寿命について
北アフリカハリネズミの寿命はだいたい4〜6年くらいです。赤ちゃんを産むのは春から秋のあいだで、1回で3〜6匹くらい産まれます。ただし、赤ちゃんを育てるには知識や経験が必要なので、初心者にはあまりおすすめしません。
お迎えするときの準備
ペットショップやブリーダーからお迎えするなら、元気で健康な子を選びましょう。目や鼻がきれいで、よく動く子が理想です。また、ケージやエサ、温度計など、必要なものは前もって準備しておくと安心です。
北アフリカハリネズミの豆知識
-
北アフリカハリネズミはあまり鳴きません。犬や猫のように鳴くことがないので、アパートやマンションなどでも音を気にせず飼うことができます。
-
視力は弱いですが、においと音にはとても敏感です。飼い主のにおいや、近づく足音などにもすぐに気づくことがあり、人の気配を感じやすいです。
-
耳がほかの種類よりも大きいので、音を聞き分ける能力が高いです。物音や振動に敏感なところがあるので、静かな環境での飼育が向いています。
-
食べすぎたり、運動不足になると太ってしまいやすい体質です。太ると動きが鈍くなったり病気になったりするので、エサの量と質、運動時間には気をつけてあげましょう。
-
水に濡れるのが苦手で、無理に水に入れるとストレスになります。体が汚れてしまったときは、お湯でしぼったタオルなどでやさしくふいてあげると良いです。
コメント