ミニレッキスといううさぎを知っていますか?このうさぎは、すべすべの毛並みとかわいい見た目で、とても人気のある種類です。小さくて飼いやすいことや、やさしい性格も魅力のひとつ。今回は、そんなミニレッキスの特徴や性格、飼うときのポイントを、高校生にもわかりやすいように、たっぷり詳しく紹介していきます。うさぎに興味がある人や、初めてうさぎを飼いたい人にもおすすめの内容です。

ミニレッキスってどんな種類?見た目と特徴をチェック!
ミニレッキスは、大きなレッキスうさぎを小さく品種改良して作られた種類です。一番の特徴は、なめらかでビロードのような手触りの毛です。普通のうさぎよりも毛が短くて、ふわふわというよりも「すべすべ」「しっとり」している感じです。
この毛は見た目にも美しく、光が当たるとつやっと光るように見えることもあります。毛の密度も高く、均一に生えそろっているため、見ているだけでも魅了される美しさがあります。
体の大きさは、だいたい1.5kg〜2kgくらいで、体長は30cm前後が多いです。うさぎの中では小さめなので、部屋の中でも場所をとらずに飼うことができます。耳はまっすぐピンと立っていて、目はくりっと大きく、顔全体がまるっこくて、ぬいぐるみのような可愛らしさがあります。
優しくてなつきやすい性格!家族にもフレンドリー
ミニレッキスは、とてもおだやかでなつきやすい性格をしていることが多いです。うさぎの中には、人になかなか慣れない子もいますが、ミニレッキスは比較的早く飼い主に心を開いてくれやすい種類です。特に、毎日声をかけてあげたり、ゆっくり近づいてあげたりすることで、より信頼関係を築くことができます。
また、撫でられるのが好きな子が多く、抱っこも少しずつ練習すれば慣れてくれる場合もあります。おっとりとした性格の子が多いため、小さな子どもがいる家庭や、他のペットと一緒に暮らしている家庭でも、比較的なじみやすいと言われています。
ただし、もちろん性格には個体差があります。最初からたくさん触ろうとせず、うさぎの気持ちを大切にして、ゆっくり慣れてもらうようにしましょう。
飼うためのスペースと環境づくりのコツ
ミニレッキスは小さい体なので、大きなスペースがなくても飼うことができますが、健康に育てるためには、ストレスをためない環境作りがとても大切です。
まず、ケージは底が金網になっていないタイプを選びましょう。金網の床はうさぎの足に負担をかけてしまい、足裏が赤くただれる「ソアホック」という病気の原因にもなります。すのこややわらかいマットを敷いてあげると、足への負担が軽くなります。
トイレや水入れ、牧草入れはうさぎ専用のものを使いましょう。トイレは毎日掃除して、清潔に保つことが大切です。かじり木やトンネル型のおもちゃを用意して、退屈しないようにしてあげると、ストレスも減らせます。
また、毎日1〜2時間はケージの外に出して遊ばせてあげましょう。走ったりジャンプしたりすることで、運動不足を防げます。放すときは、コードや小物に注意して、安全なスペースを作ってから出すようにしましょう。
室内の温度管理も重要です。ミニレッキスは暑さにとても弱く、夏場はエアコンで25℃以下に保ちましょう。逆に寒すぎるのもよくないので、冬は15℃以上を保つようにします。エアコンだけでなく、ペット用のヒーターや冷却シートも活用するとよいでしょう。
ごはんと健康のポイントをわかりやすく
ミニレッキスの健康を守るには、毎日の食事がとても大切です。うさぎの主食は「チモシー」という牧草です。チモシーには食物繊維が豊富に含まれていて、腸の働きをよくしたり、歯の伸びすぎを防いだりする効果があります。
牧草はいつでも好きなときに食べられるように、ケージの中にたっぷり用意しておくと安心です。牧草だけでは栄養が足りないこともあるので、補助食としてペレット(うさぎ用のフード)を1日1〜2回に分けて与えましょう。量はパッケージの説明を参考にしながら調整してください。
そのほかにも、にんじんの葉、小松菜、チンゲン菜などの野菜を少しだけ与えると、ビタミンやミネラルが補えます。ただし、野菜は新鮮なものを選び、最初は少量からスタートし、様子を見ながら増やしていくようにしましょう。
果物やお菓子、人間の食べ物は与えないように注意してください。甘いものはうさぎにとって負担になることがあり、体調を崩す原因になります。
また、毛が生え変わる換毛期には、毛がたくさん抜けて飲み込んでしまうことがあります。これが「毛球症」につながることもあるので、週に数回はブラッシングしてあげましょう。ブラシはうさぎ用のやさしいものを使うと安心です。
気をつけたい病気や体の変化
ミニレッキスは元気で丈夫なうさぎですが、次のような病気やトラブルには注意が必要です。
-
毛球症(もうきゅうしょう):飲み込んだ毛が胃や腸につまってしまう病気です。ブラッシングやチモシーの摂取で予防しましょう。
-
不正咬合(ふせいこうごう):歯がまっすぐ生えず、うまく食べられなくなることがあります。固い牧草を食べることで歯をすり減らし、予防できます。
-
熱中症:夏の暑さでぐったりすることがあります。涼しい場所で過ごせるように工夫が必要です。
-
下痢や食欲不振:ごはんの変化や環境のストレスが原因になることがあります。症状が続くときは病院へ行きましょう。
日ごろから、食べる量やフンの様子、元気かどうかをよく観察して、少しでも変だなと思ったら早めに獣医さんに相談することが大事です。
初めてうさぎを飼う人にもぴったり?
ミニレッキスは、初めてうさぎを飼う人にもおすすめできる種類です。おだやかでなつきやすく、小さくて飼いやすいため、初心者でも安心してお世話できます。
ただし、うさぎはとても繊細な生き物です。音やにおい、急な環境の変化に敏感ですし、病気を隠すこともあるため、こまめなケアや観察が必要になります。飼い始める前に、飼い方の本を読んだり、うさぎカフェに行ってみたりするのも良い方法です。
お世話は毎日必要なので、「かわいいから」だけでなく、責任を持って最後までお世話できるかどうかもよく考えてからお迎えしましょう。

ミニレッキスのちょっとした豆知識5つ
-
毛の長さはだいたい1.5cm以下
ミニレッキスの毛は非常に短く、平均して約1.2〜1.5cmほどです。短いのに密度が高く、なめらかな手触りが特徴で、まるでビロードのようです。その感触は「高級なぬいぐるみ」や「ビロードの布」のようだと表現されることもあります。なでていると、手がすべるような感覚があり、リラックス効果もあると言われています。 -
毛が短いのでブラッシングは軽めでOK
ミニレッキスは長毛種のうさぎと違って、毎日のブラッシングは必要ありません。ただし、毛が密に生えているため、ホコリや抜け毛が詰まりやすくなることも。特に換毛期(春と秋)は大量の毛が抜けるため、週に2〜3回は丁寧にブラッシングしてあげると、毛球症の予防にもつながります。皮膚を傷つけない柔らかいブラシを使うと安心です。 -
ジャンプが得意!運動能力も高め
ミニレッキスは体が小さくても筋肉がしっかりしていて、意外とパワフルです。ジャンプ力が高く、40cm以上の高さを軽々と飛び越えることもあります。サークルや囲いの高さが低いと、飛び出してしまうことがあるので注意しましょう。また、段差のある場所や棚の上に登ってしまうこともあるので、室内で遊ばせるときは安全対策をしておきましょう。 -
とっても静かな動物で暮らしやすい
うさぎは鳴き声をほとんど出さない動物ですが、ミニレッキスもとても静かに過ごします。ストレスを感じたり、嬉しかったりすると、かすかに「ブーブー」と鳴いたり歯を鳴らしたりすることもありますが、基本的には無音で生活します。マンションやアパートなど、音に敏感な環境でも問題なく一緒に暮らせます。足音もほとんど聞こえず、深夜でも静かに遊んでくれます。 -
毛の色が成長で変わることもある!
ミニレッキスの毛色は、生まれたときと大人になってからで微妙に変わることがあります。特に「チェスナット」や「ブルー」などのカラーでは、子うさぎの時期には淡い色だった毛が、成長とともに深みのある色合いに変わることがあります。また、季節や換毛の時期によっても、光の当たり方などで見え方が変わることもあります。毛色の変化は、飼い主さんにとって楽しみのひとつになるでしょう。
コメント