ホーランドロップって知っていますか?大きな垂れ耳と、コロンとした体つきがとっても可愛い小型のうさぎです。このブログでは、ホーランドロップの特徴や性格、どんな環境が必要か、毎日のお世話についてわかりやすく説明します。うさぎを初めて飼う高校生や、ホーランドロップにちょっと興味がある人にもおすすめです。飼う前に知っておきたいこともたくさんあるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ホーランドロップってどんな動物?
ホーランドロップは、アメリカで作られたうさぎの品種で、小さめの体と垂れた耳が特徴です。耳がピンと立っていないので、やさしい表情に見えます。体重は1.5kgから2kgくらいと軽くて、部屋で飼うのにもぴったりなサイズです。
丸い顔と短い鼻がチャームポイントで、ぬいぐるみのような可愛さに一目ぼれする人も多いです。お部屋の中でも静かに過ごせるので、集合住宅に住んでいる人にも人気があります。
毛の色もたくさんあって、オレンジ、黒、チョコレート、グレー、ホワイト、トート、リンクスなど、カラーバリエーションが豊富です。好みのカラーや模様で選ぶ楽しさもあります。
性格はどんな感じ?
ホーランドロップは、人に慣れやすく、おだやかでやさしい性格の子が多いです。触られるのが好きな子もいて、仲良くなると寄ってきてくれるようになります。飼い主さんのそばに寄り添ってのんびり過ごす姿に、毎日癒されることでしょう。
ただし、みんなが同じ性格というわけではなく、中には抱っこが苦手だったり、少し警戒心が強い子もいます。うさぎはとても繊細な生き物なので、あせらずに、時間をかけて仲良くなっていくのが大切です。少しずつ距離を縮めて、信頼関係を築いていきましょう。
飼うために必要なものと環境
ホーランドロップを家に迎えるときは、安心して過ごせるスペースを用意しましょう。そろえておきたいアイテムはこちらです:
・80cm以上の広さのケージ(できれば120cm以上が理想) ・うさぎ用のトイレ(三角型や四角型など) ・水入れ(ボトルタイプか器、両方あると便利) ・牧草を入れるケース(しっかり固定できるタイプが◎) ・ペレット用のお皿(重さがあってひっくり返らないもの) ・かじれる木やおもちゃ(ストレス発散にも) ・足元に敷くマットやすのこ(足裏を守るため) ・ブラシ(毛の手入れ用。短毛種用のラバーブラシが便利) ・キャリーケース(通院やお出かけ用)
うさぎのケージは、いつも清潔にしておくことが大事です。週に1〜2回はちゃんと掃除し、トイレの汚れは毎日チェックして取り替えましょう。夏はエアコンで涼しくしてあげることも忘れずに。温度は20〜25度くらいが快適です。寒い季節はヒーターや毛布で保温する工夫も必要になります。
何を食べれば元気でいられる?
ホーランドロップのメインのごはんは牧草(チモシー)です。いつでも食べられるように、たくさん用意しておきましょう。牧草は歯の健康にも大切で、毎日しっかり食べることで自然に歯をけずってくれます。
それに加えて、ペレットといううさぎ用の栄養ごはんも必要ですが、食べすぎないように年齢や体重に合わせて調整しましょう。子うさぎ用、大人用、シニア用と種類があるので、年齢に合ったものを選んでください。
新鮮な野菜(にんじん、小松菜、チンゲンサイ、サラダ菜など)も少しずつあげるとバランスがよくなります。野菜は洗ってから与えるようにし、水分の多い野菜はお腹をこわさないように量を調整しましょう。
お水はいつでもキレイなものをあげてください。特に暑い日は、水をこまめに替えて、ぬるくならないように注意しましょう。
毎日のお世話で大切なこと
ホーランドロップは毛がふわふわしていて、特に毛が抜ける時期(換毛期)にはたくさん抜けます。そのため、ブラッシングをしてあげることがとても大切です。換毛期は毎日、それ以外のときでも週に何回かはしてあげましょう。
爪も伸びるので、月に1回くらいは切ってあげる必要があります。自分でやるのが心配なときは、ペットショップや動物病院でお願いすると安心です。
毎日の様子(食べる量、うんちの状態、動き方など)をよく見ておき、いつもと違うなと思ったら早めに獣医さんに相談しましょう。うさぎは我慢強い動物なので、体調が悪くてもなかなか表に出しません。小さな変化にも気づけるように、観察を習慣にするといいですよ。
仲良くなるにはどうすればいい?
ホーランドロップと仲良くなるためには、いきなり抱っこしたりせずに、少しずつ近づいていくのがコツです。
まずは名前を呼んでみたり、近くに座っておやつをあげたりして、うさぎに安心してもらいましょう。慣れてくると、自分から近づいてきてくれるようになります。
おやつを使って遊ぶのも効果的ですが、あげすぎには注意してくださいね。特に糖分の多いドライフルーツなどは控えめにし、ヘルシーなおやつ(乾燥野菜やハーブ)を選ぶと安心です。
スキンシップの時間を少しずつ増やしていけば、信頼関係がどんどん深まります。優しく声をかけたり、なでたりすることが大切です。
気をつけたい病気やトラブル
ホーランドロップは見た目が可愛いですが、気をつけるべき病気もいくつかあります。
たとえば、歯がちゃんとすり減らずに伸びすぎる「不正咬合」や、毛を飲み込んでお腹につまる「毛球症」、暑さで体調をくずす「熱中症」などがあります。
不正咬合は、硬い牧草をしっかり噛むことや、かじり木などで歯を使うことで予防できます。毛球症は、ブラッシングで毛を取り除くことや、繊維の多い食事でお腹の動きをよくすることで防げます。
また、暑さ対策もとても重要です。気温が高くなる夏場は、エアコンを使って快適な室温をキープし、冷却シートや保冷剤を使って涼しくしてあげましょう。
まとめ
ホーランドロップは、小さくてかわいくて、人に慣れやすいうさぎです。初めてうさぎを飼う人にも向いています。でも、元気に長生きしてもらうには、しっかりとしたお世話と愛情が必要です。
しっかりと基本をおさえて、毎日少しずつ仲良くなっていけば、ホーランドロップとの生活はとても楽しく、心がほっこりする時間になりますよ。うさぎとの暮らしは、大変なこともありますが、それ以上に幸せで温かい時間がたくさん待っています。

ホーランドロップの豆知識5つ
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ホーランドロップは、うまく育てれば10年以上生きることもあります。平均的な寿命は7〜10年と言われていますが、ストレスの少ない環境や、適切な食事、病気への早めの対応ができれば、それ以上に長生きすることもあります。毎日の健康チェックや愛情をこめたお世話が長生きの秘訣です。
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子うさぎの耳は生後2〜3週間くらいで少しずつ垂れてきます。生まれたばかりのころは耳が立っているのですが、成長とともに筋肉や耳の重さの関係でだんだんと下にさがってきます。この変化は成長のひとつの楽しみでもあり、写真を撮って成長の記録を残すのもおすすめです。
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うさぎには声帯がないので、犬や猫のように鳴きません。でも、まったく音を出さないわけではありません。鼻をフンフン鳴らしたり、足をダンッと床に叩きつける「スタンピング」と呼ばれる行動をすることがあります。これは警戒心や怒っているサインなので、そうした行動にも注目してみてください。
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夏の暑さはとても苦手。クーラーで部屋を涼しくしてあげましょう。うさぎは汗をかけない動物なので、人間よりも熱中症になりやすいのです。気温が25度を超えるような日は、クーラーや保冷剤、冷感マットなどを活用し、室内温度を23度前後にキープするようにしましょう。特に換毛期は体温が上がりやすいので注意が必要です。
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歯は一生のびつづけるので、毎日牧草を食べて自然にけずることが大切です。うさぎの歯は伸び続ける性質があり、これを自然にすり減らすにはチモシーなどの繊維質の多い硬めの牧草を常に食べさせることが必要です。もし柔らかいペレットやおやつばかり食べていると、歯が伸びすぎて不正咬合になってしまうことも。しっかり噛むことが健康な歯のカギです。
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