ネザーランドドワーフは、体がとても小さくて、まるくてキュートな顔と大きな目が特徴のうさぎです。そのかわいさで世界中の人々をとりこにしており、日本でもたくさんの人がペットとして飼っています。
この記事では、ネザーランドドワーフがどんなうさぎなのか、どんな性格をしているのか、どうやって飼えばいいのか、どんなことに気をつければいいのかなど、くわしくやさしく説明していきます。うさぎに興味がある高校生や、これからうさぎを飼ってみたいと思っている人にぴったりの内容です。

ネザーランドドワーフってどんなうさぎ?
ネザーランドドワーフは、オランダで生まれたとても小さなうさぎの種類です。体重はだいたい0.9〜1.2kgととても軽く、手のひらに乗るような小ささです。耳は短くてピンと立っていて、まるでぬいぐるみのような見た目をしています。
このうさぎは、野生のうさぎと小型のうさぎをかけあわせて作られた種類で、特に「かわいい!」と思わせる見た目が人気の理由です。日本では、ペットショップやブリーダーさんを通じて迎えることができますが、信頼できるところを選ぶことが大切です。
性格はどんな感じ?仲良くなれるの?
ネザーランドドワーフは、元気いっぱいで好奇心も強い性格です。新しいものに興味を持ち、遊ぶのが大好きです。でも、少し警戒心が強いところもあり、はじめは人に慣れるまで少し時間がかかることがあります。
でも安心してください。毎日やさしく声をかけたり、おやつをあげたりして少しずつ接していけば、だんだんと飼い主さんを信頼するようになります。慣れてくると、近くに寄ってきたり、足元でくつろいだりしてくれるようになります。
ただし、抱っこされるのが苦手な子が多いので、無理にだっこしようとせず、うさぎが安心できる距離感を大切にしましょう。信頼関係ができれば、自然に仲良くなれます。
快適に過ごせる環境をつくろう
ネザーランドドワーフを飼うには、うさぎが安心して暮らせる環境を整えてあげることがとても大切です。まずはケージを用意しましょう。広めで風通しの良いケージが理想です。中にはトイレ、牧草入れ、水入れ、そして隠れられるハウスなどを置いてあげてください。
床材は、すべりにくくてやわらかいマットがおすすめです。うさぎの足はとてもデリケートなので、足に負担がかからないようにしてあげましょう。また、温度管理も重要です。特に夏はエアコンで室温を調整し、25℃前後を保つようにします。うさぎは暑さに弱いので、熱中症に注意しましょう。
朝や夕方にケージを掃除してあげると、うさぎも快適に過ごせます。清潔な環境を保つことで、病気の予防にもつながります。
食事と健康管理のポイント
ネザーランドドワーフの主なごはんは牧草(チモシー)です。牧草はいつでも食べられるようにたっぷり入れておくことが大切です。これに加えて、うさぎ専用のペレットを1日1〜2回、決まった量だけあげましょう。
野菜や果物もあげられますが、あくまでおやつとして少しだけにしてください。食べすぎるとお腹をこわしてしまうことがあります。キャベツ、にんじんの葉、りんごなどが人気ですが、食べてはいけないもの(ネギ類など)もあるので注意が必要です。
うさぎの歯は一生伸び続けます。だからこそ、かたい牧草や木のおもちゃを使って、自然に歯をけずれるようにしてあげましょう。歯が伸びすぎると、ごはんが食べられなくなることもあります。
うさぎの様子を毎日よく見て、元気がない、食欲がない、うんちの量が少ないなどの変化があれば、すぐに動物病院に連れていきましょう。健康管理も飼い主の大切な役目です。
気をつけることをしっかり知っておこう
ネザーランドドワーフはとてもデリケートな生き物です。大きな音や知らない人にびっくりしてストレスを感じることがあります。家の中は静かで安心できる場所にしてあげましょう。
また、うさぎは暑さにも寒さにも弱いので、季節ごとに温度管理をしっかり行うことが必要です。冬は寒さ対策としてケージに毛布をかけたり、うさぎ用のヒーターを使ったりすると良いでしょう。
小さい子どもがいる家庭では、うさぎにやさしくするように教えることも大切です。うさぎは急にさわられたり、大きな声を出されたりするとストレスを感じてしまいます。毎日のスキンシップは、うさぎのペースに合わせて行うのがコツです。
ネザーランドドワーフともっと仲良くなるには?
ネザーランドドワーフは遊ぶのが大好きです。おもちゃを使って一緒に遊ぶことで、うさぎとの距離がぐっと近づきます。トンネルやボール、かじることができる木のおもちゃなどを用意してあげましょう。
また、「部屋んぽ」と呼ばれる部屋の中でのおさんぽタイムを毎日10〜30分程度つくってあげると、運動不足の解消になります。運動はうさぎのストレス発散にもなりますし、肥満予防にもなります。
名前を呼んだり、おやつをあげたりすることで、うさぎも「この人は安心できる」と感じてくれるようになります。信頼関係を少しずつ育てていくことで、飼い主さんとの絆が強くなっていきますよ。

ネザーランドドワーフの豆知識コーナー
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ネザーランドドワーフの耳の長さは約3〜5cm!
うさぎの種類の中でもかなり耳が短く、かわいらしい見た目をより強調しています。特に小さい耳が顔のまるさを引き立てており、「ぬいぐるみみたい」と言われることも多いです。耳が短いことで寒さや音に敏感な一面もあります。 -
目の色はいろいろあります。
ネザーランドドワーフには、黒、赤、ブルーグレー、そしてルビーアイと呼ばれる赤みがかった色の目を持つ個体もいます。光の加減で色が変わって見えることもあり、見ているだけでも楽しいポイントです。目の色は遺伝や毛色と関係していることもあります。 -
毛づくろいをよくするので、毛玉に注意!
うさぎはとてもきれい好きで、自分で毎日毛づくろいをします。ただ、そのときに抜けた毛を飲み込んでしまうことがあり、体の中で毛玉ができてしまうと危険です。特に換毛期(春や秋)は毛がたくさん抜けるので、週に2〜3回はブラッシングをしてあげましょう。長毛タイプの個体の場合は毎日行うのが理想です。 -
しっぽは小さくても表情豊か!
うさぎのしっぽは「おまんじゅう」のように小さくて丸いですが、意外と感情表現に使われています。しっぽをピクピク動かすのは、周囲に警戒しているとき。逆にだらんとしているときは安心している証拠です。ジャンプするときにピョコンとはねるのもかわいさ満点です。 -
トイレをちゃんと覚えることができます。
ネザーランドドワーフはとても賢いので、決まった場所にトイレを置いておけば、自然とそこで排泄するようになります。おしっこのにおいがついたティッシュを最初にトイレに置いておくと、覚えるのが早くなることもあります。トイレを覚えてくれると掃除がしやすくなり、飼いやすさがぐんとアップします。
ネザーランドドワーフとの生活は、毎日が発見と癒しでいっぱいです。その小さな体の中に、元気や好奇心、そしてかわいさがぎゅっと詰まっています。しっかり準備をして、大切にお世話をしてあげれば、きっと素敵な家族になれるはずです。
初めてうさぎを飼う方も、ネザーランドドワーフとなら楽しく暮らせます。あなたも、ふわふわでやさしいこの小さなうさぎと一緒に、心あたたまる毎日を過ごしてみませんか?
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