ヨーロッパハムスターってどんな動物?やさしい解説

ハムスター

みなさんは「ヨーロッパハムスター」という名前を聞いたことがありますか?日本ではあまり知られていませんが、実はとても面白くて魅力的な動物なんです。このブログでは、そんなヨーロッパハムスターについて、特徴や暮らしぶり、飼うときのポイントなどを、わかりやすく紹介していきます。ハムスターが好きな人や、動物に興味がある高校生のみなさんにぴったりの内容です。

【楽天市場】ハーモニー クリアサークル(1個):楽天24 ペット館
ハーモニー クリアサークル。ハーモニー クリアサークル(1個)

ヨーロッパハムスターの基本情報

ヨーロッパハムスターは、学名「Cricetus cricetus」と呼ばれています。体の長さは約20〜35cmと、一般的なハムスターよりもずっと大きく、体重も300gから600gほどあります。私たちがペットショップでよく見かけるジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターと比べると、その大きさにびっくりするかもしれません。

見た目はたくましく、がっしりとした体つきで、野生の名残を強く感じさせます。主にヨーロッパの中央部から東ヨーロッパにかけての草原や畑などの開けた場所に住んでいて、人間の農地の近くでも見つかることがあります。

体の色と模様について

ヨーロッパハムスターは、体の色や模様がとてもユニークで、美しいです。背中の毛は茶色や赤茶色っぽく、お腹の部分は真っ黒。そして、体の一部には白い斑点があって、ツートンカラーのような印象になります。この模様は、ほかのハムスターにはあまり見られない特徴です。

また、ヨーロッパハムスターには「頬袋(ほおぶくろ)」があり、ここに食べ物を詰め込んで巣穴まで運びます。頬袋はとても大きくて、体重の半分以上の量を入れられることもあります。エサをパンパンに詰めた顔は、ちょっとユーモラスでかわいらしいです。

自然の中でのくらし方

このハムスターは、とても独立心が強く、ひとりで行動します。野生では、地面の下に深くて長いトンネルを掘って生活しています。トンネルはとても複雑で、エサをためるための部屋、寝るための部屋、トイレの部屋など、用途ごとに分かれています。

夜になると活動を始めて、植物の種子や果物、昆虫などを食べます。こうした食べ物を頬袋に入れて、トンネルの中に運んで保存しておきます。特に冬の前には、冬眠に備えてたくさんのエサを集める習性があります。冬になると、ほとんど活動せず、じっとして冬眠状態に入ります。

ヨーロッパハムスターを守る活動

以前はヨーロッパの広い地域に分布していたヨーロッパハムスターですが、近年は農地の拡大や都市の開発、気候変動などの影響で住む場所が減ってしまいました。そのため、個体数も減っていて、現在では絶滅の危険がある動物として、多くの国で保護対象になっています。

ドイツ、フランス、ポーランドなどでは、保護プログラムが行われており、野生のヨーロッパハムスターの住める環境を守ったり、人工的に育てて自然に戻したりする取り組みが進められています。これらの活動には、科学者だけでなく、ボランティアや学生も参加しており、自然保護について学ぶよい機会にもなっています。

ペットとして飼えるの?

ヨーロッパハムスターは、その大きさや野性味のある性格から、ふつうのペットとして飼うには少し難しい面があります。日本では、ペットショップなどで販売されていることはほとんどなく、飼うには特別な許可が必要になることもあります。

また、飼育には広いケージや掘れる環境、温度管理などが必要で、ふつうのハムスターよりも手間がかかります。しかし、ヨーロッパの一部の国では、研究目的や愛好家によって飼育されている例もあり、そのユニークな姿に魅了されている人もいます。

ふつうのハムスターとのちがい

ジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターなど、ペットとして人気のハムスターは、人になれやすく、比較的簡単に飼うことができます。しかし、ヨーロッパハムスターは警戒心が強く、なれるまでに時間がかかるのが特徴です。

また、彼らは掘ることが大好きなので、床材をたっぷり用意してあげたり、トンネルや巣箱などを設置してあげる必要があります。活動時間も夜が中心なので、夜に動く音や気配が気になる人には向いていないかもしれません。

ヨーロッパでの見られ方

昔のヨーロッパでは、ヨーロッパハムスターは農作物を食べる「害獣」として扱われていました。とくに穀物を荒らすことがあったため、農家の人たちにとってはちょっと困った存在だったのです。しかし、近年ではその見た目の美しさや、珍しい生態が評価され、保護の対象として見られるようになりました。

今では、自然教育や環境問題を考えるためのシンボルとして、学校の授業や地域のイベントでも取り上げられることが増えています。動物園や保護施設などでは、実際のヨーロッパハムスターを見ることができる場所もあり、観察会や体験学習のプログラムも行われています。

まとめ

ヨーロッパハムスターは、体が大きく、模様が美しく、野生の力強さを残したとても魅力的なハムスターです。日本ではなかなか見る機会がありませんが、世界にはこんなにユニークで大切にされている動物がいることを知ってもらえたらうれしいです。

ハムスターや小動物に興味がある人、自然や生き物が好きな人は、ぜひヨーロッパハムスターについてもっと調べてみてくださいね。生き物の奥深さや、自然を守る大切さを感じるきっかけになるかもしれません。

【楽天市場】ゴールデンハムスター・シマリス・デグー等の小動物に対応!サイレントホイール フラット21[三晃商会]:e-ペット屋さん
大径ベアリングシステムを採用した、とっても静かなホイール。軸が背中に当たらず、奥行きも広く足元もフラット!。ゴールデンハムスター・シマリス・デグー等の小動物に対応!サイレントホイール フラット21

ヨーロッパハムスターの豆知識

  1. ヨーロッパハムスターは寒い冬のあいだ、ほとんど動かずに巣穴の中で冬眠します。冬眠に入る前の秋には、植物のタネや果物をたっぷりと集め、巣の中にためこんでおきます。冬眠中は体温が低下し、呼吸や心拍もゆっくりになります。

  2. このハムスターの頬袋はとてもよく発達していて、体重の半分以上のエサを詰め込むことができます。たとえばヒマワリの種やトウモロコシの粒などを一度に詰めて運ぶ姿は、とてもたくましく、ユーモラスでもあります。巣まで運んだあとは、丁寧に保存場所に並べておくそうです。

  3. 繁殖期は春から夏にかけてで、1回の出産で5〜12匹ほどの赤ちゃんを産みます。メスは1年に何度か出産することができ、数ヶ月で子どもたちは独立します。赤ちゃんは生まれてからしばらくは目が開いておらず、親がしっかりと世話をします。

  4. 巣穴は深さ1〜2メートルにもおよび、内部はとても複雑な構造をしています。エサを保存する部屋、寝室、トイレの部屋などが分かれていて、まるで小さな家のようです。トンネルも複数に枝分かれしていて、敵から逃げるための出口もいくつか用意されています。

  5. ドイツやフランスでは、ヨーロッパハムスターは国や地域によって保護動物として指定されています。そのため、特定の保護区域では捕まえたり傷つけたりすることは法律で禁止されています。観察ツアーや環境学習のプログラムもあり、子どもから大人まで多くの人が参加しています。

  6. ヨーロッパハムスターは夜行性で、昼間は地面の下の巣穴で静かに過ごし、夜になると地上に出て活動を始めます。暗い時間帯に食べ物を探したり、縄張りを見回ったりするのが習慣です。夜行性のため、人間にとってはあまり見かける機会がない動物でもあります。

  7. このハムスターは、農薬の使用や気候の変化にとても敏感です。エサとなる植物が育たなくなったり、巣穴が作れないような硬い地面になってしまうと、生き延びるのがむずかしくなります。そのため、生息地の環境を守ることがとても重要とされています。

  8. ヨーロッパハムスターの学名「Cricetus cricetus」はラテン語で、ハムスター属の代表的な種であることを示しています。ちなみに、「Cricetus」は「ハムスター」を意味する言葉で、2回繰り返されているのは、この種がその属の典型であることを表しています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました