ジャンガリアンハムスターやゴールデンハムスターはとても人気がありますが、「チャイニーズハムスター」という種類も、実はとってもかわいくて個性的なんです。体が細長く、しっぽが長くて、少しネズミのようにも見えるのが特徴で、人によっては「ハムスターっぽくない」と感じるかもしれません。でも、その違いこそがチャイニーズハムスターの大きな魅力なんです。この記事では、そんなチャイニーズハムスターの見た目や性格、飼い方、注意点などについて、高校生でも理解しやすい言葉で、しっかりと説明していきます。

チャイニーズハムスターってどんなハムスター?
チャイニーズハムスターは、中国やモンゴルなど、乾燥した土地にすんでいるハムスターです。砂漠や草原のような場所に穴を掘って生活しています。体の長さは10〜12cmくらいで、他の小型ハムスターと比べると、少し細くてスリムな印象を受けます。
一番の特徴は、なんといってもその長いしっぽ。3〜4cmほどあり、他のハムスターではあまり見られない長さです。そのため、見た目がネズミに似ていると感じる人も多いです。でも、チャイニーズハムスターの魅力はそれだけではありません。大きな目でじっと見つめてくる姿や、器用に動く手足、小さな体で元気いっぱいに走り回る様子は、見ているだけで癒されます。
チャイニーズハムスターの性格や生活リズム
チャイニーズハムスターは、とてもおとなしく、人に慣れやすい性格をしています。他のハムスター、たとえばロボロフスキーハムスターのようにすばしっこくて触れ合いにくい種類と比べると、チャイニーズハムスターは手に乗ってくれることも多く、ふれあいを楽しみたい人にはぴったりの種類です。
夜行性なので、昼間は寝ていることが多いですが、夜になると活発に動き出します。ケージの中を忙しそうに動き回ったり、回し車で全力疾走したりする姿はとてもかわいく、見ていると時間を忘れてしまいます。また、音や光には少し敏感なところがあるので、ケージは静かで暗めの場所に置いてあげると落ち着いて過ごせます。
チャイニーズハムスターを育てるときの環境づくり
チャイニーズハムスターは運動量が多く、よく動き回るので、できるだけ広めのケージを用意してあげるのが理想です。特に気をつけたいのが、ケージの種類。金網タイプのケージだと、しっぽが金網に引っかかってしまい、けがをする可能性があります。そのため、ガラスやアクリル製の水槽タイプのケージが安全です。
ケージの床には、やわらかいペーパーチップやウッドチップを敷いて、足やお腹を傷つけないようにします。さらに、回し車、トンネル、おもちゃ、小屋などを入れて、退屈しないように工夫しましょう。トンネルを使って隠れたり、木登りのおもちゃで遊んだりするのが好きな子もいます。温度は20〜26℃くらいを保つようにして、夏はクーラー、冬はヒーターを使って快適な環境を作ってあげましょう。
食べものや栄養の注意点
チャイニーズハムスターのごはんは、市販のハムスター用のペレットを基本にしましょう。ペレットには必要な栄養がバランスよく含まれているので、安心して与えられます。そのうえで、時々ブロッコリーやにんじん、キャベツなどの野菜をほんの少しだけあげると、飽きずに食べてくれることが多いです。リンゴなどの果物も喜びますが、水分が多すぎるとお腹を壊してしまうこともあるので、あげすぎには注意しましょう。
また、ヒマワリの種やナッツなどの脂っこいおやつは、食べ過ぎると太る原因になります。体が小さいぶん、ちょっとした食べすぎが健康に影響することがあるので、量はごく少なめにしてください。そして、水は毎日きれいなものに取りかえて、いつでも飲めるようにしておくことも大切です。
チャイニーズハムスターと仲良くなる方法
チャイニーズハムスターは、比較的なつきやすいハムスターですが、最初からベタベタ触ろうとすると、驚いて逃げてしまいます。まずは、手のひらにエサを乗せて、少し離れたところからゆっくり差し出してみましょう。最初は近づいてくるのに時間がかかるかもしれませんが、何日か続けていくと、少しずつ慣れてきます。
慣れてくると、手のひらの上でエサを食べたり、自分から手に乗ってきたりするようになります。ふれあいの時間は短めにして、ハムスターのペースに合わせてあげることが大切です。無理に触ろうとせず、ゆっくりと信頼関係を築いていくことで、もっと仲良くなれます。

チャイニーズハムスターの繁殖と注意点
チャイニーズハムスターは、繁殖力がとても高い種類です。オスとメスを同じケージに入れておくと、すぐに赤ちゃんが生まれてしまうこともあります。繁殖を考えていない場合は、必ず別々のケージに入れて飼うようにしましょう。
また、オス同士でも縄張り争いが起きることがあり、けんかになってしまうこともあります。特に、成長したハムスター同士では相性が合わないことが多いので、基本的には1匹ずつ飼うのが安心です。複数飼う場合は、最初から仲がいい兄弟など、特別なケースを除いてはおすすめしません。
チャイニーズハムスターに関する豆知識 5つ
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チャイニーズハムスターは木登りがとても上手です。野生では、低木や枝に登ってエサを探す行動がよく見られます。これは、他のハムスターにはあまり見られない習性で、運動神経が良く立体的な動きもできるという特徴を持っています。飼育下でも木の枝のようなおもちゃを入れてあげると、喜んで登って遊びます。
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チャイニーズハムスターは長めのしっぽを持っていて、そのしっぽを使ってバランスを取りながら上手に移動できます。特に細い通路や高いところでも安定して動けるのは、このしっぽのおかげです。ジャンプしたり、壁をよじ登ったりすることもできるので、ケージの構造にも工夫が必要です。
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性格が比較的おだやかで、人に慣れやすいのもチャイニーズハムスターの魅力です。慣れてくると手のひらの上でくつろいだり、呼ぶと近づいてきたりする子もいます。そのため、「手乗りハムスター」としても人気が高く、初めてハムスターを飼う人にもおすすめしやすい種類です。丁寧に接することで、信頼関係をしっかり築けます。
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チャイニーズハムスターは体が小さいため、気温の変化にとても敏感です。暑すぎたり寒すぎたりすると体調を崩しやすいので、夏はエアコンや冷却グッズ、冬はヒーターや保温シートなどを使って、ケージ内の温度をしっかり管理してあげましょう。理想は20〜26℃の範囲を保つことです。
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メスのチャイニーズハムスターは、特に繁殖期になると性格が強気になることがあります。オスと一緒にするタイミングが悪いと、けんかになってしまうこともあるので注意が必要です。ペアにする場合は慎重に様子を見ながら行い、すぐに分けられるように準備しておくと安心です。
チャイニーズハムスターは、見た目のかわいさだけでなく、性格や育てやすさなど、たくさんの魅力を持ったハムスターです。小さな体で元気いっぱいに動きまわる姿に、毎日癒されることまちがいなしです。これからペットとしてハムスターを飼ってみたいなと思っている人は、ぜひチャイニーズハムスターも候補に入れてみてください。きっと素敵なパートナーになってくれますよ。
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