ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、短い足と大きな耳、にっこり笑ったような顔がとっても印象的な犬です。もともとは牛を追いかける牧場の仕事をしていた犬ですが、今では家庭で飼われる犬としても大人気です。見た目の可愛さはもちろん、性格も明るくてフレンドリーなので、多くの人に愛されています。この記事では、コーギーの性格や体の特徴、毎日のお世話のポイントなどをわかりやすく紹介していきます。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークってどこ出身?
この犬は、イギリスのウェールズという地方で生まれました。名前の「ペンブローク」は、その地域の名前からきています。ちなみに、似た名前の「カーディガン・コーギー」という種類もありますが、見た目や性格が少し違います。
コーギーは小さめの体ですが、体つきはがっしりしています。昔は牧場で牛を動かす仕事をしていたので、元気いっぱいな性格です。農場での仕事には素早さと判断力が必要なため、コーギーはとても頭がよく、指示を理解するのも得意です。こうした背景から、家庭でも指示をしっかり聞いて行動する姿を見ることができます。
かわいい体型に注目!
コーギーのいちばんの特徴は、何といっても「短い足と長い胴体」です。歩いているときの姿がとてもユニークで、見ているだけでほっこりします。特におしりを左右にフリフリさせながら歩く姿は、多くの飼い主さんを癒しています。
また、しっぽが短いのもペンブロークのポイントです。同じコーギーでも、カーディガンはしっぽが長いので、見分けるポイントになります。ペンブロークはもともとしっぽが短くなるように品種改良された経緯があり、その姿が今ではチャームポイントとして定着しています。
表情もとても豊かで、笑っているような顔や、何かを期待しているような目の輝きなど、見ているだけで元気をもらえるような犬です。写真映えもするので、SNSでも人気があります。
明るくて友だち好きな性格!
コーギーは明るく元気で、人が大好きです。頭が良いので、しつけもしやすく、一緒に暮らしやすい犬種です。家族を守ろうとする気持ちも強いので、頼もしい面もあります。
子どもや他のペットとも仲良くできる子が多いです。でも、動くものを追いかけたくなる本能があるので、最初はしっかりしつけることが大切です。しっかり教えれば、落ち着いて行動できるようになります。
また、吠える声がわりと大きく、番犬としても活躍できます。玄関のチャイムに反応して吠えることもありますが、無駄吠えを防ぐには「静かに」の指示を繰り返し教えることがポイントです。知能が高いため、コツをつかめば覚えるのも早いです。
毎日のお世話で大事なこと
コーギーはとても元気なので、毎日しっかり運動させてあげましょう。お散歩は1日に2回、30分ずつが目安です。運動が足りないと、ストレスがたまってイタズラしたり吠えたりすることがあります。
食べるのが大好きな子が多いので、体重が増えすぎないように注意が必要です。胴が長い体型のため、太ると腰や足に負担がかかってしまいます。ごはんの量を気をつけて、バランスよく運動させてあげましょう。
お散歩のときは、地面との距離が近いためお腹や足元が汚れやすいです。帰ったあとは足ふきや軽いブラッシングをして、清潔を保つようにしましょう。公園などで他の犬と遊ばせる場合も、相性や体格差に注意が必要です。
毛の手入れも大事!
コーギーの毛は「ダブルコート」といって、2重構造になっています。そのため、春と秋にたくさん毛が抜ける「換毛期」があります。この時期は毎日のブラッシングがおすすめです。
普段も週に2〜3回はブラッシングしてあげると、毛玉や皮ふのトラブルを防げます。ブラッシングの際は、優しくなでるようにしてあげると、犬もリラックスしてくれますし、飼い主とのスキンシップにもなります。
シャンプーは月1回くらいで十分ですが、汚れが目立つときは部分的に洗ってあげましょう。犬用のシャンプーを使い、洗った後はしっかり乾かすことも大切です。湿ったまま放っておくと、皮膚トラブルの原因になります。
健康のために気をつけたいこと
コーギーがかかりやすい病気もいくつかあります。特に気をつけたいのは、次のような病気です。
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椎間板ヘルニア(腰に負担がかかりやすい)
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股関節の異常
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目の病気(視力が落ちることも)
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肥満による体のトラブル
胴長短足の体型ゆえ、体重が増えると足腰にかなりの負担がかかります。少しの段差やジャンプでも腰を痛めることがあるので、ソファやベッドの昇り降りにはスロープを使うと安心です。
また、目の病気や関節の不調は年齢とともに起こりやすくなるため、定期的に動物病院で健康チェックを受けることが大切です。日ごろから元気があるか、歩き方に違和感がないかなどを観察するようにしましょう。
コーギーと暮らす楽しさ
コーギーと一緒にいると、毎日がとってもにぎやかになります。人と遊ぶのが大好きで、甘えるのも得意です。家族の笑顔が大好きで、落ちこんでいるとそっと寄り添ってくれることもあります。
頭が良いので、「おすわり」や「お手」などの芸もすぐ覚えてくれます。おやつを使って楽しくトレーニングすれば、もっと仲良くなれますよ。トリックやゲームも取り入れると、コーギーの知的好奇心を満たすことができます。
コーギーは一緒に遊ぶ時間をとても大切にするので、家族と過ごす時間が多いほど喜びます。休日にはドッグランに出かけたり、一緒にキャンプに行くのも良い思い出になります。人懐っこく、他の犬とも打ち解けやすい性格なので、社会化のしやすさも魅力の一つです。

コーギー豆知識!
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エリザベス女王が大好きだった犬
エリザベス女王は子どものころからコーギーに夢中で、最終的には30匹以上のコーギーと一緒に暮らしていました。宮殿の中を自由に歩き回っていたり、公式行事に同行することもあったそうです。王室での生活に慣れていて、まさに”王族の犬”として扱われていたのです。 -
昔は妖精の馬だった!?
ウェールズの伝説によると、コーギーは妖精が戦いに使う馬だったと言われています。子どもが森で出会った妖精からプレゼントされたコーギーには、背中に”妖精の鞍”のような模様があるとも言われています。コーギーの肩から背中にかけての白っぽい毛模様は、今でもこの伝説と結びつけて語られることがあります。 -
「コーギー」の意味は?
「cor」はケルト語で「小さい」を意味し、「gi(ギー)」は「犬」を意味します。つまり「コーギー」は「小さな犬」という意味になります。体は小さいけれど、その行動力や働きぶりはとてもパワフルです。 -
雨にも強い毛!
コーギーの毛は「ダブルコート」と呼ばれ、内側の柔らかい毛と外側のしっかりした毛の二層構造になっています。これにより、雨や雪、風から体を守ることができます。もともと屋外での作業に適応した犬種なので、少々の悪天候ではへっちゃらです。 -
SNSでも大人気!
短い足で一生懸命歩く姿や、まんまるなおしりが「#corgibutt」などのハッシュタグで注目を集めています。かわいらしい見た目と表情の豊かさから、InstagramやTikTokなどのSNSでは世界中のファンが写真や動画を投稿しています。フォロワーが何十万人もいる”インフルエンサー犬”も存在します。
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