柴犬(しばいぬ)は、日本を代表する犬の種類です。見た目がとってもかわいく、性格もしっかりしていて頭もいいので、今では日本だけでなく世界中で大人気です。この記事では、柴犬についてあまり知らない人でも分かるように、柴犬の特徴、性格、育て方、注意点などをていねいに解説していきます。犬を初めて飼おうか考えている高校生や家族でも読めるように、できるだけやさしい言葉で紹介します。

柴犬ってどんな犬?体や見た目の特徴をチェック
柴犬は中くらいのサイズの日本犬で、昔は山の中で狩りのお手伝いをしていた犬として知られています。体の大きさは、身長が35~41cmくらい、体重は8~11kgくらいです。筋肉がしっかりついていて、体が引きしまっていて元気いっぱいな見た目をしています。
毛は2重構造になっていて、外側には硬くてピンとした毛、内側にはふわふわのやわらかい毛が生えています。このダブルコートのおかげで、寒い冬もへっちゃらです。ただし、春や秋の季節の変わり目にはたくさん毛が抜けるので、ブラッシングがとても大切になります。
柴犬のチャームポイントといえば、くるっと巻いたしっぽ、ピンと立った耳、そしてキリッとした目つきです。見た目からも「しっかり者」の雰囲気がただよっています。毛の色には赤、黒、白、胡麻(ごま)などがあり、日本では赤毛の柴犬がよく見かけられます。
柴犬の性格ってどんな感じ?頭の良さとツンデレな魅力
柴犬はとても家族思いな犬で、自分が信頼した人にはとってもなつきます。ただし、初めて会う人や知らない犬には少し警戒心があることも多く、「この人は安全かな?」と様子を見ていることがよくあります。
性格は「ツンデレ」に近いところがあり、甘えたりくっついてくることもあれば、1人でのんびりしたいときもあります。そのギャップがかわいくてたまらないという飼い主さんも多いです。
柴犬はとても賢く、物覚えがよい犬です。しつけをきちんとすれば、ちゃんとルールを覚えてくれますが、反対に頑固な一面もあるので、しつけの方法には注意が必要です。「1回ダメって言ったら、毎回同じように伝える」ことがポイントです。コロコロと対応を変えてしまうと、柴犬が混乱してしまいます。
柴犬はどんな人に向いてるの?
柴犬は活発で元気なので、毎日お散歩にしっかり行ける人、一緒にたくさん遊べる人に向いています。運動不足になるとストレスを感じたり、いたずらをすることもあるので、毎日30分~1時間ほど散歩したり、庭で遊ばせたりするのが理想的です。
また、しつけにしっかり向き合える人が柴犬にぴったりです。「言うことを聞いてくれるように、どうすればいいか?」を考えながら、根気よく取り組める人にはとても向いています。
犬を初めて飼う人でも、「ちゃんと調べて、柴犬のことを理解しながら育てたい」という気持ちがあれば大丈夫です。ただし、かわいいからといって甘やかしすぎたり、しつけを途中でやめてしまうと、わがままな性格になってしまうこともあります。
柴犬のお世話って大変?日々のケア方法
柴犬は、他の犬に比べてお手入れが少なめで楽な犬種ですが、季節の変わり目には毛がすごく抜けます。だから、春と秋には特に注意して、週に2~3回はブラッシングをしてあげるようにしましょう。毛が抜ける時期以外でも、週1回のブラッシングで毛づやがよくなります。
シャンプーは月に1回くらいで大丈夫ですが、外でたくさん遊んで泥だらけになったときはそのつど洗ってあげましょう。洗いすぎると、皮ふが乾燥してかゆみが出ることもあるので注意が必要です。
また、柴犬には皮ふがデリケートな子もいるので、ドッグフードの種類やアレルギーにも気をつけてください。耳掃除、歯みがき、爪切りなどのケアもこまめに行うことが大切です。特に歯みがきは子犬のうちから慣れさせると、年を取ったときに歯の病気を防げます。
柴犬と暮らすうえで気をつけたいこと
柴犬は感情を体で表すのがとても上手です。うれしいときにはしっぽをブンブン振ったり、体をくるくる回して「柴ドリル」と呼ばれる動きをしたりします。一緒にいてその様子を見るのはとても癒されます。
でも、イヤなことをされたり、怖いと感じたときには、はっきりと嫌がる仕草を見せるのも特徴です。たとえば、耳を後ろに下げたり、少しうなったりすることがあります。そういうときは無理やり何かをさせるのではなく、少し落ち着くのを待ってあげましょう。
お散歩中にも注意が必要です。柴犬は他の犬に対して縄張り意識が強いことがあるので、突然吠えたりすることもあります。リードをしっかり持って、相手の犬との距離をとるなど、安全に配慮してください。子犬のころからいろいろな人や犬とふれあうことで、社交的な性格に育てることもできます。
もっと仲良くなるためのポイント
柴犬と過ごす毎日は、たくさんの喜びにあふれています。忠実で頭のいい柴犬と仲良くなるためには、まずは信頼関係をしっかり作ることが大切です。信頼は、毎日の積み重ねから生まれます。
おやつを使ったトレーニングや、一緒に遊ぶ時間、たくさん声をかけてあげることなど、小さなことの積み重ねで柴犬は「この人の言うことを聞こう」と思ってくれます。よいことをしたときはすぐにほめることがポイントです。
また、柴犬は1人でのんびりするのも好きですが、飼い主と過ごす時間もすごく大事にしています。お散歩やドライブ、キャンプなど、いろんな体験を一緒に楽しむことで、もっと仲良くなれます。

柴犬にまつわる豆知識 5つ
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柴犬は日本だけでなく海外でも人気で、特にアメリカでは”Shiba Inu”という名前で知られていて、多くの人に愛されています。SNSでは柴犬の面白い表情や仕草をとらえた写真や動画がたくさん投稿されていて、世界中の人たちから「かわいい!」と注目されています。特に、海外の有名なミーム「Doge(ドージ)」に登場するのも柴犬で、一躍インターネット上のスター犬となりました。
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「柴」という名前は、日本語の古い言葉で「小さな雑木林」や「低木」を意味しています。昔の日本では、こうした林の中で小動物を狩るための猟犬として柴犬が活躍していたことから、この名前がついたとされています。自然とともに生きてきた歴史が、今の柴犬のたくましさや独立心にもつながっているのです。
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柴犬は、自分のテリトリー(なわばり)をとても大切にする性格を持っています。自分の家や家族、いつも遊んでいる場所に対して強い愛着を持ち、見知らぬ人や動物に対して警戒心を示すことがあります。このため、他の犬や猫と一緒に暮らす場合は、しっかりと時間をかけて慣らしていく必要があります。急に一緒に住まわせるとストレスを感じてしまうこともあるので、少しずつ距離を縮めていくのがポイントです。
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柴犬は「しっかり者」というイメージが強く、自立心があるためにクールな印象を持たれることもありますが、実はとっても甘えんぼな一面もあります。特に信頼している飼い主のそばでは、ゴロンと横になってくつろいだり、体をくっつけてきたりと、かわいらしい姿を見せてくれます。こうしたギャップが、柴犬の大きな魅力のひとつでもあります。
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柴犬のしっぽは、背中の上でくるんと巻かれているのが特徴で、このしっぽは「感情のアンテナ」とも呼ばれています。うれしいときや興奮しているときにはしっぽが勢いよく動き、元気がないときや不安なときにはしっぽが下がったり、巻きがゆるくなったりします。飼い主はしっぽの様子を見ることで、柴犬の気分を読み取ることができます。日々のコミュニケーションのヒントになるので、しっぽの変化に注目してみてください。
柴犬との生活は、楽しいこと、学べることがたくさん詰まった毎日になります。しっかりと柴犬のことを理解して、大切なパートナーとして仲良く、幸せな毎日を送っていきましょう!
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