ロボロフスキーハムスターは、とても小さくてかわいい見た目が特徴のハムスターです。目の上に白い模様があり、「まゆげみたい!」と人気があります。ちょこまかと動く姿は、見ているだけで癒されます。
でも、ほかのハムスターと少しちがって、人にあまりなつかない性格なんです。この記事では、ロボロフスキーハムスターの特徴や、飼うときに気をつけるポイント、えさやケージのことなどを、できるだけやさしい言葉でわかりやすく紹介します。

とにかく小さい!ロボロフスキーの基本情報
ロボロフスキーハムスターは、体の大きさが6〜8cmくらいで、体重は20〜30gと、とても小さいハムスターです。もともとは、中央アジアの砂漠に住んでいて、乾燥した場所にも強いという特徴があります。
日本では「ロボちゃん」と呼ばれることもあり、小さな体でちょこちょこ動く姿がとてもかわいらしくて、見ているだけで楽しいペットです。
毛の色は、背中がうす茶色でお腹が白いというタイプが多く、目の上にある白い点が「まゆげみたい」と言われ、これがまたチャームポイントになっています。
ロボロフスキーはとにかくすばしっこく、すぐに動き回るため、写真を撮るのも一苦労。でも、そんな元気いっぱいなところも魅力のひとつです。
ロボロフスキーの性格とふれあい方
ロボロフスキーは見た目はとってもキュートですが、ジャンガリアンハムスターなどとちがって、あまり人に慣れにくい性格です。
手のひらに乗せようとしても、すばやく逃げてしまったり、じっとしてくれなかったりします。だから、触ってなでたり、だっこしたりしたい人には向かないかもしれません。
でも、遠くから見ていると、本当にいろいろな行動をしていて、見ていて飽きません。巣からちょこっと顔を出したり、回し車を元気に走り回ったりする姿に、自然と笑顔になります。
とくに夜になると活動が活発になり、昼間は寝ていることが多いです。静かな夜に、こっそり起きてごはんを食べたり走ったりしている様子を観察するのは、とても楽しい時間になります。
ケージの選び方と中の工夫
ロボロフスキーハムスターはとてもよく動くので、ケージはできるだけ広めのものを選びましょう。小さいからといって狭いケージにしてしまうと、ストレスがたまってしまい、体調をくずすこともあります。
ケージの中には、次のようなものを用意しましょう:
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静かな回し車(音がうるさくないもの)
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巣箱(落ち着いて眠れる場所)
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トンネルやかくれ家(かくれて安心できる場所)
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水のみとエサ入れ(毎日チェックして清潔に)
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トイレ(使ってくれないこともありますが、置いておくと習慣になることも)
床材はふわふわの紙やわらを使うと、歩きやすくておすすめです。ロボロフスキーはジャンプもするので、ケージのフタがしっかり閉まるタイプを選んで、脱走を防ぎましょう。
ごはんとおやつのあげ方
基本のごはんは、ハムスター用のペレットが栄養バランスも良くて安心です。それにくわえて、少しだけおやつをあげると喜びます。
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ヒマワリの種(カロリーが高いので、1日1〜2粒まで)
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野菜(キャベツ、にんじん、ブロッコリーなどを生で少しずつ)
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果物(りんごなど。甘いものはたまに)
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ドライフルーツやナッツもごく少量ならOKです。
おやつをあげるときは、手からあげることで少しずつ信頼関係ができることもあります。ただし、無理に触ろうとせず、あくまでもそっと見守る気持ちで接することが大切です。
食べ残しはそのままにせず、毎日しっかり確認して、カビたりしないよう注意しましょう。
2匹以上で飼える?けんかしない?
ロボロフスキーハムスターは、他のハムスターと比べて比較的けんかしにくいと言われていますが、それでも複数飼いには注意が必要です。
同じ兄弟で育った子でも、思春期をむかえると突然けんかをすることがあります。流血するほどのけんかになることもあるので、注意深く観察することが大切です。
もし2匹以上で飼いたい場合は、最初から仕切りがついているケージで様子を見たり、それぞれ別のケージにしておいたりするのが安心です。
それでも仲良く暮らしてくれる場合もあるので、個体の性格をよく見ながら、無理をしないようにしましょう。
健康と寿命について
ロボロフスキーの平均的な寿命はだいたい2〜3年です。他のハムスターと比べて特別に長生きするわけではありませんが、しっかりお世話すれば、元気に過ごしてくれます。
次のような症状があれば、早めに動物病院に連れていってあげましょう:
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動きが鈍い、あまり動かない
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ごはんを食べない、水も飲まない
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鼻水やくしゃみが出ている
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毛がたくさん抜けている、かゆがっている
また、体重の急な増減や、トイレの回数がいつもと違うときも、体調不良のサインかもしれません。
ふだんから毎日、様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。
ロボロフスキーに向いている人って?
ロボロフスキーハムスターは、こんな人におすすめです:
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小動物をじっくり観察するのが好きな人
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手に乗せるより、見て楽しみたい人
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お世話を毎日ていねいにできる人
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夜に静かに活動するペットと暮らしたい人
逆に、たくさんなでたり、だっこしたい人には、ジャンガリアンやゴールデンなど、もっと人になれやすいハムスターの方が合っているかもしれません。

ロボロフスキーハムスターの豆知識5つ
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目の上にある白い模様は、まるで「まゆげ」のように見えるのが特徴です。この模様は個体ごとに少しずつ形が違うため、兄弟でも見分けがつけやすく、飼い主さんにとっては覚えやすいポイントになります。写真を撮るときも、この模様があることで顔立ちがより印象的に映ります。
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ロボロフスキーはとても音や振動に敏感な動物です。人間にとっては気にならないような音でも、彼らには大きなストレスになります。たとえば、テレビの近くやドアの開閉が多い場所、スピーカーの近くなどは避けましょう。また、掃除機を使う時間帯も、できればロボちゃんの活動時間と重ならないよう配慮するとより安心です。
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小さい体ながらジャンプ力はなかなかのもので、気を抜くとケージのすき間から飛び出してしまうことがあります。とくに掃除中やエサをあげるときにケージを開けっ放しにしておくと、あっという間に脱走してしまうことも。フタがきちんと閉まるケージを選び、開けるときも一瞬たりとも目を離さないようにしましょう。
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ロボロフスキーハムスターは夜行性のため、昼間はほとんど寝ています。かわいいからといって無理に起こしてしまうと、ストレスを感じてしまい、体調をくずす原因になることもあります。昼間は静かにそっとしておき、夜になったら少し離れたところから観察すると、彼らの本来の元気な姿を楽しめます。
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ロボロフスキーは砂浴びが大好きで、きれい好きな性格です。とくに「チンチラサンド」や「バスサンド」などの細かい砂を入れた容器を設置してあげると、毎日気持ちよさそうにゴロゴロ転がってくれます。砂浴びには毛や皮膚を清潔に保つ役割もあるため、できれば毎日取り替えてあげるとより健康的です。容器の深さや大きさにも工夫して、安全で快適な砂浴びタイムを用意してあげましょう。
「飼ってみたいな」と思ったら、まずはペットショップなどでロボちゃんに会いに行ってみましょう。きっと、その小さな姿に心をつかまれるはずです。
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