パグは、しわしわの顔とつぶれた鼻が特徴の小型犬です。おもしろい動きや表情で、たくさんの人に愛されている犬種です。見た目は少しユニークですが、そのギャップがまたかわいらしく、飼い主との絆も深まりやすいのが魅力です。この記事では、パグの性格や体の特徴、飼うときに気をつけたいことなどを、高校生にもわかりやすく説明していきます。

パグの見た目と体の特徴
パグは体重6〜8kgくらいの小さな犬ですが、体はがっちりしていて筋肉もしっかりあります。見た目はコンパクトでも、意外と力強く、元気に歩きまわる姿がとてもかわいらしいです。
短くてつやつやした毛はお手入れがかんたんですが、意外と毛がよく抜けます。毎日ブラッシングしてあげることで、部屋の掃除も楽になりますし、ワンちゃんとのスキンシップにもなります。
顔は丸く、たくさんのしわがあり、そこに汚れがたまりやすいので、ティッシュやガーゼでやさしく拭いてあげましょう。目は大きくてまん丸、しっぽはくるっと巻いていて、とてもかわいらしい見た目です。見ているだけで癒される存在です。
パグの性格は?
パグはとてもおだやかで、人が大好きな性格をしています。甘えん坊で、家族のそばにいることが大好きです。小さな子どもやお年寄りとも仲良くできるため、幅広い年代の家庭に向いています。
表情がとても豊かで、うれしい時やすねている時などが顔にすぐ出ます。とくに目の表情が豊かなので、見ていて飽きません。飼い主の言葉や気持ちをよく理解しようとする姿勢もあり、とてもかしこい面もあります。
ただし、一人で長くお留守番するのはあまり得意ではありません。長時間の外出が多い家庭には向かないかもしれません。できるだけ一緒に過ごして、安心感を与えてあげましょう。
パグを飼うときに気をつけること
パグはあまり運動量が多くないので、毎日長時間散歩する必要はありません。朝と夕方に短めの散歩をして、家の中で少し遊ぶだけでも十分です。室内でも元気に過ごしてくれるので、アパートやマンションでも飼いやすい犬です。
ただ、パグはとても食いしん坊で、食べすぎて太ってしまうことが多いです。肥満は足腰への負担や病気の原因にもなるので、食事の量をコントロールしながら、健康的な体型を保つようにしましょう。
それから、パグは鼻が短いので呼吸が苦手です。とくに暑い日は呼吸がしづらくなり、熱中症のリスクも高まります。夏場はエアコンで室内を涼しく保ち、水分補給も忘れないようにしましょう。
顔のしわには汚れがたまりやすく、皮ふの病気の原因にもなることがあります。お風呂や顔拭きを定期的にして、しわの間も清潔にしておくことが大切です。
パグと暮らすのに向いている人は?
パグは吠えることが少ないので、ご近所迷惑になることが少なく、マンションなどでも安心して飼うことができます。静かな環境でゆったりと暮らすのが好きな人には、ぴったりの犬です。
また、甘えん坊なので、スキンシップが好きな人と相性がとても良いです。毎日なでてあげたり、一緒にくつろぐ時間を持ったりすることで、強い信頼関係を築くことができます。
一人暮らしの人でも飼えますが、できるだけ毎日一緒に過ごす時間を取ってあげることが大切です。忙しい人よりも、時間に余裕がある人の方が向いているかもしれません。
パグの健康で気をつけたいこと
パグは鼻が短くて平たいため、呼吸器の病気にかかりやすいです。いびきをかいたり、遊びすぎて息が荒くなったりすることもあります。興奮しすぎないように注意が必要です。
目が大きくて前に出ているため、物にぶつかってケガをしやすいです。とくに外で遊ぶときは注意しましょう。草むらや枝がある場所では目に傷がつかないように気をつけてください。
皮ふがデリケートなので、アレルギーやかゆみを起こすこともあります。赤みが出ていたり、かゆがっていたりしたら、早めに動物病院に相談しましょう。定期的に健康診断を受けると安心です。
パグを迎える前に知っておくといいこと
パグは見た目がとてもかわいらしいため、「飼いやすそう」と思われがちですが、意外と手がかかる部分もあります。健康面のケアや食事管理、日々の観察がとても重要です。
しかし、手をかけた分だけちゃんと愛情で返してくれるのがパグの良いところです。毎日の生活の中で、かわいいしぐさや表情に癒されること間違いなしです。家族の一員として、かけがえのない存在になりますよ。
パグとの生活は楽しい!
パグは、いるだけで家の中が明るくなるような存在です。ちょっとしたしぐさや表情が本当におもしろくて、笑顔になれます。いたずらをしても、思わず「もう、しょうがないな〜」と許してしまうくらいかわいらしいです。
毎日の何気ない時間が楽しくなる、そんな魅力を持っているのがパグです。犬を飼ったことがない人でも、愛情をもって接すればすぐに仲良くなれるでしょう。癒しと笑いがほしい人にはぴったりのパートナーです。

パグにまつわる豆知識5つ!
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パグのルーツは中国
パグの歴史はとても古く、紀元前400年ごろの中国までさかのぼります。当時の皇帝たちは、パグを「宝物」として大切に飼っていました。宮廷の中では特別な存在とされ、絹の布で包まれていたり、専用の召使いがついていたという記録もあります。中国からオランダ、そしてヨーロッパへと広まり、今では世界中で人気のある犬種になりました。 -
顔のしわには意味があった?
パグの顔のしわには、単なる見た目以上の意味があると言われています。中でも有名なのが、「王」という漢字の形に似せて交配されてきたという説です。中国文化では「王」の字は非常に縁起の良いシンボルとされており、パグを皇室や上流階級で飼う理由のひとつだったとも言われています。現在もこのしわが、パグの大きなチャームポイントとなっています。 -
暑いのが超ニガテ
パグは短頭種(たんとうしゅ)と呼ばれる鼻が短い犬種で、暑さにとても弱いです。25度を超えると呼吸が苦しくなりやすく、熱中症になるリスクが高くなります。夏場のお散歩は気温の低い朝早くや夕方以降にするのが理想です。また、車内に置いておくのは絶対にNG。エアコンのある部屋で過ごさせることが、パグの健康を守るうえでとても重要です。 -
あまり吠えないおだやかな犬
パグはとてもおとなしく、無駄吠えが少ないことで知られています。来客時にも大声で吠えることはあまりなく、基本的には「静かなパートナー」として生活に溶け込むことができます。このため、マンションやアパートなどの集合住宅でも比較的飼いやすい犬種です。ただし、まったく吠えないわけではなく、寂しいときや遊んでほしいときなどに、かわいく声を出して気持ちを伝えてくることがあります。 -
顔に感情が出やすい犬
パグは「感情が顔に出やすい犬」としても有名です。嬉しいときは目をキラキラさせて尻尾を振り、悲しいときやすねているときは目を伏せたり耳をたらしたりします。その仕草や表情がとても人間らしく、まるで会話しているような気持ちになります。毎日一緒に過ごしていると、「今この子、ちょっとすねてるな」とか「なんだか今日は機嫌いいな」といったことも自然とわかるようになります。
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