【特集】大阪・関西万博シンボル「大屋根リング」──世界最大の木造建築が完成!
🌳 何がすごい?──ギネス世界記録認定
2025年3月4日、大阪・関西万博会場の象徴である「大屋根リング」がギネス世界記録に「世界最大の木造建築物」として認定されました。その建築面積は61,035.55㎡</span>、これは約9割のサッカーグラウンドに相当します 。
🏗 建設スケジュールと規模
- 着工:2023年6月30日
- 木組み構造の組立終了:2024年8月
- 竣工/引渡し:2025年2月27–28日 2
- 開催期間:2025年4月13日~10月13日(約184日間)
リングは、内径約615m・外径約675m、周囲は約2,025mで、展望回廊「スカイウォーク」を備えています 。
🛠 伝統技術 × 現代工法
設計は藤本壮介氏、基本設計は東畑建築事務所・梓設計JV、施工は大林組など三大JVが担当 。
構造には神社・仏閣にも使われる貫(ぬき)接合を採用し、日本産杉・桧(約70%)と外国産赤松(約30%)で組成。強度と耐震性も確保しながら、伝統工法の美を現代に継承しています 。
🌅 来場者体験──高みからの360°ビュー
スカイウォーク上からは会場全体、瀬戸内海に沈む夕日、大阪の街並みなどを望むことができ、芝生エリアでは休憩も可能 。
朝夕で表情を変える姿は、〈多様でありながら、ひとつ〉という万博テーマを体現しています 。
🏛 終了後の“レガシー”として
当初は万博終了後に撤去・再利用予定でしたが、現在では約200m~600mを保存する案が検討中です。大阪府知事や民間からの提案によるもので、6月23日にも方針決定が見込まれます 。
保存に伴う補強や維持費の課題もありますが、日本の木造技術の象徴として、持続的な活用の可能性が模索されています。
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